目次
【ヨシノシティ郊外・オーキド第二研究所】
クリス:「オーキド博士!ついにやりましたよ!」
オーキド:「おぉクリスくん、ついに…?えぇと何じゃったかのう?」
クリス:「これですよ!ポケモン図鑑が完成したんです!」
オーキド:「な、なんと!もう完成させてしまったのか!?」
クリス:「数ヶ月前の事件でジョウト・カントーの伝説のポケモンのデータはほぼ埋められたので残りはラクでした。」
クリス:「と言う事で収集完了しましたのでお返ししますね。」
オーキド:「うーむ…まさかこんなに早く完成させてしまうとは…」
クリス:「捕獲のプロですから。ではこれで依頼完了ですね!ありがとうございました!」
オーキド:「(実は続々と新種が見つかって後100体以上収集して欲しいって言うと怒るじゃろうなぁ…)」
「(ただここで言わなければ研究が遅れるし、仕方あるまい…)」
オーキド:「クリスくん、ちょっと追加で頼みじゃあるのじゃが…」
クリス:「え?」
オーキド:「実は…その…追加で後100種ほど収集をお願いしたいのじゃ。」
クリス:「まだそんなに捕獲していないポケモンがいるんですか!?」
オーキド:「ここから遠く離れたホウエン地方で研究をしているオダマキくんより連絡があってのう。」
「こちらでは見た事の無いポケモンが多数出現しておると報告が入っておる。」
「向こうも収集の為に2人にポケモン図鑑を渡して収集を依頼したのじゃが…」
クリス:「それならデータは順調に集まっているのでは?」
オーキド:「いや、それが一人はコンテスト・もう一人はバトルが専門で収集はあまり進んでいないようじゃ。」
クリス:「あぁ……何となく納得しました。それでホウエン地方のポケモンを収集すれば良いんですね?」
オーキド:「おぉ、引き受けてくれるか!報酬については何が良いかのう。前回はポケモン塾の塀や建物の修理じゃったが。」
クリス:「そうですね…すぐには思いつかないのでまた考えておきますね。」
オーキド:「あぁ、構わんよ。ではこのチケットを持ってアサギシティの船着き場まで行ってくれい。」
「行先はカイナシティと言う港町じゃ。では頼んだぞ!」
クリス:「はい!では改めて捕獲依頼を引き受けました!では行ってきますね。」
オーキド:「気を付けて行ってくるんじゃぞ。また連絡を待っておるよ。」
クリス:「みんな!また新たに旅に出るわよ!準備は良い?」
メガニウム:「ドゥンオーン!」
エビワラー:「パルゥーッ!」
カラカラ :「キャルグゥーッ!」
パラセクト:「グワグワグアゥーン!」
ウインディ:「バウワウ!」
ネイティ :「トゥトゥ!」
クリス:「よし、まずはアサギシティまで行きましょうか!」
クリスタル 使用ポケモン
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(アサギシティより船旅を経て…)
【カイナシティ・港】
クリス:「到着!ここがカイナシティね!潮風が吹いてて気持ち良いわね!」
「あ!早速見た事の無いポケモンが!捕獲します!」
・・・
クリス:「よし、無事1匹目を捕獲したわ!えっとこの子の名前は…」
「…図鑑に情報が出てこない…もしかして図鑑が反応していない?」
「困ったわ…一先ずオーキド博士に連絡かしら。」
・・・
クリス:「オーキド博士!カイナシティに到着しました!」
オーキド:「おぉ、無事到着したか。で捕獲は順調かね?」
クリス:「それが…捕獲したポケモンのデータを図鑑が認識しないんです。」
オーキド:「ふむ…図鑑側の問題かのう…一先ず調査するから手持ちの携帯転送システムに繋いで暫く待ってくれんかのう。」
クリス:「分かりました。時間は掛かりそうですか?」
オーキド:「うーむ…数日は掛かるかのう。」
「せっかくじゃ、観光でもしつつ待っててくれ。そこはホウエンでも最大級の市場があるらしいぞ。」
クリス:「では一先ず待機しますね。また連絡待ってますので。」
オーキド:「すまんのう。じゃあそういう事で頼んだわい。」
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【カイナシティ・街中】
クリス:「暫く時間もありそうだし、のんびりしようかなぁ。」
「えぇと…左に行けば市場で右にはコンテスト会場があるのね。」
「あら?何だかコンテスト会場の方が騒がしいわね。少し行ってみましょうか。」
・・・
ルビー:「Why!ここはコンテスト会場じゃないか!?どうしてコンテストが開催されないんだ!」
「ボクのBeautifulなポケモン達がお披露目出来ないじゃないか!」
スタッフ:「ですから、その…」
クリス:「ええと、どうかしたんですか?ってあれ?」
「あなた…もしかしてルビー?」
ルビー:「Wow!久しぶりだねクリス!君もジョウトからホウエンへ引っ越してきたのかい?」
クリス:「いや、私は依頼を受けてホウエン地方のポケモンの捕獲に来ただけよ。」
「それでこの騒ぎはどうしたの?何やら揉めてたみたいだけど。」
スタッフ:「確かにここはコンテスト会場なんですが、数日間だけ他のイベントをしておりまして。」
「現在はトリプルバトルの大会の開催準備中となっております。」
クリス:「トリプルバトル…?って何かしら?」
ルビー:「いや、ボクも詳しく分からないな…ポケモンバトルだとは思うけど。」
???:「トリプルバトル…それは新しいスタイルのポケモンバトルさ。」
【カイナシティ・トリプルバトル会場前】
チャールズ:「オレは…恋する男…その名もチャールズ。トリプルバトルの伝道師でもある…」
クリス:「初めまして、私はクリスタル。クリスって呼んでください。」
ルビー:「ボクはルビーだ。それでトリプルバトルって普通のバトルと何が違うんだい?」
チャールズ:「トリプルバトルとはポケモンを3匹ずつ出して戦うポケモン勝負さ!」
「ルールは簡単!相手のポケモンを全てひんしにするだけ…」
「ざっと以上がトリプルバトルのあらましさ。」
ルビー:「3匹ずつ?3VS3の普通のポケモンバトルじゃないか。」
クリス:「あれ?今3匹ずつ出してって言った…?もしかしてポケモンを3匹同時に出して戦うルールって事かしら?」
チャールズ:「そちらの嬢ちゃんの言う通りさ。普通のポケモン勝負と比べて仲間同士でのチームワークが鍵となる。」
「どうだ?君たちもトレーナーならやらないか?トリプルバトルを!」
ルビー:「ボクはパス。せっかくコンテスト用にコンディションを整えてきたのにバトルなんてやったら台無しだし。」
クリス:「私はちょっと興味あるかなぁ。普段の捕獲でもチームワークは大切だし重視してるつもりだし。」
チャールズ:「そっちの坊主は不参加か。まぁ無理強いはしないさ。」
「じゃあ嬢ちゃんは参加申請をしてきな。大会が始まるまで細かいルールや戦い方を教えてやるぜ。」
クリス:「えぇ、ありがとうございます。ルビーはこの後どうするの?」
ルビー:「…仕方ない、コンテストが再開するまでは出来る事も無いし、一先ず君に付き合うとするよ。」
チャールズ:「じゃあ申請が終わり次第、カイナシティ北の110番道路で待ち合わせだ。待ってるぜ。」
クリス:「えぇ、ではまた後で。」
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(クリスが大会への参加申請を終えて…)
【110番道路】
クリス:「チャールズさん、お待たせしました!」
チャールズ:「来たか嬢ちゃん。じゃあ大会開始まで時間はあまり無いし、手短に行くぜ。」
チャールズ:「他のバトルルールと違う点は主にこの辺りだ。」
「①3匹の配置場所によって攻撃出来る相手が変わる。中央だと全域を攻撃出来るが、端なら対角に居る相手は飛行技や波動技と呼ばれる技じゃなきゃ無理だ。」
「②戦闘中に端に居るポケモンと隣のポケモンを交代する事が出来る(Move)。味方への攻撃を庇ったりも出来るぜ。」
「③場に影響を及ぼす技は全員が影響を受ける。他のルール以上に補助技が強力な要因だな。また味方への攻撃も可能だ。」
ルビー:「中央に出すと集中狙いされるリスクもあるけど全体を纏めて攻撃も出来る。上手く行けばElegantな立ち回りが出来そうだ。」
クリス:「…難しいけど面白そうなルールね。最後に言ってた味方への攻撃ってどういう事でしょうか?」
チャールズ:「良い質問だ。次はトリプルバトルで代表的なコンボをいくつか紹介するぜ。」
「①手助け+範囲技 中央に居る味方に手助けして範囲技を使う。シンプルだが強力だな。」
「②威張る+神秘の守り 相手を混乱させる代わりに攻撃を2段階上げる技だが、状態異常を防ぐ神秘の守りがあれば味方の攻撃だけ上げられるぜ。」
「③袋叩き+正義の心 手持ちの数だけ攻撃する袋叩きと悪タイプの技を受けるたびに攻撃が上がる特性の正義の心。使い手は少ないが最高で6段階もアップだ!」
クリス:「6段階も上がるのは凄いわね!ただウインぴょんの特性は正義の心じゃなくて威嚇だから残念だけど無理かぁ…」
ルビー:「威張る+神秘の守りなんかは色々なパーティで使えそうだね。普通に相手に使っても混乱させられるし悪くない。」
チャールズ:「後は…そうだな。トリプルバトルで大切な要素を教えておこう…」
「①素早さ操作 追い風orトリックルームが代表的だ。先手を取って相手を倒すが常套手段だ。」
「②猫騙し 相手の動きを1ターン止められる。味方の素早さ操作の補助なんかによく使われる。」
「③各種ガード技 ワイドガードやファストガード辺りが主流だ。どちらも味方全体を防ぐ技で前者は範囲技、後者は先制技を防ぐことが出来る。」
「まぁ、概ねこんな所か。参考になったか?」
クリス:「はい!丁寧に教えてくれてありがとうございました!」
チャールズ:「良い返事だ。大会は3日後だからそれまで特訓をしておくといい…」
クリス:「よーし!大会に向けて特訓頑張るわよ!」
【第2章 大会に向けて特訓!】
【カイナシティ・郊外】
クリス:「この辺りなら大丈夫かな…。みんな、出ておいで!」
メガニウム:「ドゥンオーン!」
エビワラー:「パルゥーッ!」
カラカラ :「キャルグゥーッ!」
パラセクト:「グワグワグァゥーン!」
ウインディ:「バウワウ!」
ネイティ :「トゥトゥ!」
ルビー:「Wow!なかなか鍛えられたポケモン達じゃないか!」
クリス:「この子達には普段捕獲で活躍して貰ってるの。勿論バトルでも活躍してるわ。」
ルビー:「それで、特訓だけど何をやるんだい?」
クリス:「そうね…話を聞く限りトリプルバトルは普通のバトルと比べて、パーティ内での役割分担がハッキリと別れてるみたい。」
「普段から役割分担はしてるけど、まずはトリプルバトルに合わせて技の見直し等をしようと思うわ。」
ルビー:「ボクもそれで良いと思うよ。早速1匹ずつ確認しようか。」
・・・
クリス:「じゃあまずはメガぴょんからね。加入してから一番日は浅いけど根性はメガトン級よ!」
ルビー:「…まだそのニックネーム続けてたんだ。確か君のママからそう呼ぶように言われてるんだっけ?」
クリス:「もう何年も呼んでて皆慣れちゃったし…。ただ今でも結構恥ずかしいのよねコレ。」
ルビー:「…メガニウム。初めて見たけど図鑑や見た目からすると耐久に優れてそうだ。」
「有用そうな技は、攻撃技ならギガドレインを始めとした草技が中心。」
「補助技なら両壁・癒しの波動・宿木の種・威張る・神秘の守りあたりか。」
クリス:「メガぴょんは攻撃よりも耐久に優れてるしサポート中心の方が良いかなぁ。」
「チャールズさんが言ってた威張る+神秘の守りのコンボも使えるみたいね。」
ルビー:「癒しの波動で味方を回復すれば全体の継戦能力も高まるし、なかなか良いんじゃないかな。」
クリス:「えぇ。その方向性で行きましょう。頑張ろうねメガぴょん!」
メガニウム:「ドゥンオーン!」
・・・
クリス:「次はエビぴょんね!マッハパンチを始めとした素早い攻撃で相手を逃がさないの!」
ルビー:「エビワラーはバルキーの進化先の1つだっけ。」
クリス:「攻撃技は豊富で手を使う技なら色々と、補助技はファストガードや手助けなどが使えるわ。」
「ただエビぴょんはパンチの技が得意だからガンガン攻めて貰いたいわね。」
ルビー:「さっき言ってたトリプルバトルでは有用らしい猫騙しも覚えられるみたい。試してみる?」
クリス:「じゃあ攻撃はドレインパンチ・マッハパンチをメインに、猫騙しと後一つは何にしようかな?」
ルビー:「どれだけ攻撃が高くても集中狙いされると厳しいし、ボクなら守ってる間に味方に援護して貰うべきだと思うな。」
クリス:「良いと思うわ。得意のパンチ、期待してるからね!」
エビワラー:「パルゥーッ!」
・・・
クリス:「3番目はカラぴょん!普段はみねうちで相手を弱らせる事が多いけど実はすごく力が強いのよ!」
ルビー:「カラカラは…確か専用アイテムのふといホネで攻撃力が凄く高いんだよね。」
「ただ他の能力はあまり高くないから他でサポートが必要かな。」
クリス:「さっきチャールズさんに教えてもらった遅いポケモンから順に動けるトリックルームって技があるらしいの!」
「パーティ内ならネイぴょんが使えるから、それなら素早さの低さが逆にメリットになるわ!」
ルビー:「そうなると範囲攻撃の出来るじしん・いわなだれに時間稼ぎの守るも欲しいね、後1つは何にしようか。」
クリス:「そうね…他でサポート出来るし剣の舞で更に攻撃力を上げてみようかな。ちょっと欲張りすぎかなぁ?」
「カラぴょんが活躍出来るように皆でサポートするからね!」
カラカラ :「キャルグゥーッ!」
・・・
クリス:「折り返しの4番目はパラぴょん!様々なほうしで相手の動きを止める事が得意なの!」
ルビー:「ほうしで相手を眠らせたり攻撃を引き寄せたりと、トリプルバトルに適性が高いんじゃないかな。」
「加えて全体技を防げるワイドガードも覚えるし、素早さが特に遅いからトリックルームとも相性が良い。」
クリス:「その辺りの技は覚えて貰って…後一つは何にしようかしら…?」
「くさ技はメガぴょんも使えるし、そうなるとむし技?」
ルビー:「うーん…補助技の優先度が高いし、どちらかと言うと技威力より追加効果を重視しても良いんじゃないかな?」
クリス:「それならリフレクターや光の壁を解除出来る瓦割りとかどうかしら?効果的な場面があるかもしれないわ。」
「得意のほうしで皆を守ってあげてね、パラぴょん!」
パラセクト:「グワグワグァゥーン!」
・・・
クリス:「5番目はウインぴょん!素早い動きと力強さを兼ね備えてて頼りになるの!」
ルビー:「全体的に能力が高いし、威嚇で相手の攻撃力を下げる事が出来る。」
「トリプルバトルなら相手全体の攻撃を下げられるのは普段より強力だね。」
クリス:「相手の能力を下げるバークアウトや鬼火なんかも使えるけど…」
「今回は威力の高いフレアドライブとインファイト、苦手な水タイプへのワイルドボルト。」
「後は得意の神速でガンガン攻めてもらうわ!」
ルビー:「長所を伸ばすスタイルだね。更に攻撃を上げられる拘り鉢巻きを持たせても良いと思うよ。」
クリス:「攻撃力の高いウインぴょんには相性の良さそうな持ち物ね、今回も頼りにしてるわ!」
ウインディ:「バウワウ!」
・・・
クリス:「最後はネイぴょんね。普段は予知能力でチームを助けてくれてるの!」
ルビー:「一先ずトリックルームは確定として、他はどうする?」
クリス:「カラぴょんとパラぴょんは素早さが低いけど、他の皆はそこそこ早い方ね。」
「状況に応じて追い風も使えると助かるから両方覚えさせて…後は狙われやすいから守るも欲しいわ。」
「後一つ…上手く扱えるか分からないけど、サイドチェンジにしようと思うの。」
ルビー:「サイドチェンジ?初めて聞いた技だな…」
クリス:「端に居る味方同士で位置を入れ替える技よ。本来は届かない相手に奇襲したり、苦手な相手から逃がす事が出来るみたい。」
ルビー:「確かに上手く決まればアドバンテージは大きいけど、どうなるかは実際に使ってみないと分からないかな…」
クリス:「そうね…大会までに上手く活かせる使い方を考えてみるわ。」
「2種類の素早さ操作の使い分け、重要な役割だけど宜しくね!」
ネイティ :「トゥトゥ!」
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(特訓後)
【カイナシティ・ポケモンセンター】
クリス:「一先ずパーティの方向性が決まったわ!手伝ってくれてありがとね!」
ルビー:「これ位はお安い御用さ。結構良い感じになったんじゃないかな。」
クリス:「後は大会まで練習あるのみ!優勝目指して頑張るわよー!」
ルビー:「じゃあボクはこれから皆の毛繕いをする時間だから、後は頑張りなよ。」
「大会当日は見学に行くからさ。」
クリス:「えぇ!」
使用パーティまとめ
【第3章 大会本番!】
(それから3日後…)
【カイナシティ・トリプルバトル大会会場】
クリス:「ここが試合会場ね…思ったより参加者がいるみたいね。」
「それにしても…」
???:「フハハハハ!怪傑ア☆ギルダーよ!貴様に復讐を果たすべく地獄の底から戻ってきたぞ!」
???:「貴様は、怪人フリージ男!?またしても悪事を働こうとしているのか!」
「天が呼ぶ、人が呼ぶ、ポケモンが呼ぶ!お前を倒せと俺を呼ぶ!」
「俺は人呼んでホドモエのヒーロー、怪傑!ア☆ギルダー!」
???:「ファファファ!忍びの技の極意を受けてみるが良い!」
???:「世界が灰色になっていく…ボクはそれが許せない…」
クリス:「…何というか、変な人が多いなぁ…それに何故かミュウツーも居るし。」
「とは言っても油断は禁物!しっかりしなきゃ!」
スタッフ:「それでは、これから大会を開催しますので、参加者の皆様は集合してください。」
「前方モニターに対戦相手が表示されますので、そちらに従い対戦を進めてください。」
クリス:「始まったみたいね、えっと初戦の相手は…」
【1回戦 VSサワロ先生】
クリス:「初めまして、私はクリスタル!クリスって呼んでください!」
サワロ:「ワガハイはサワロ。パルデア地方のアカデミーで家庭科教諭を務めている。」
「クリスさん、良い試合にしようではないか。」
クリス:「ハイ!対戦よろしくお願いします!」
サワロ 使用ポケモン
クリス:(初めて見るポケモンばかりね…パルデア地方のポケモンかしら?)
(全体的に可愛いポケモンが多いけど、相手のタイプが分からないのは厳しいわ…)
(一先ず相手次第で素早さ操作の出来るネイぴょんに、ネイぴょんを守れるパラぴょん、猫騙しで先制出来るエビぴょんの3匹の選出にするわ。)
クリス:「お願いね!ネイぴょん!パラぴょん!エビぴょん!」
サワロ:「諸君、戦闘を始めるぞ。ゆくのだ、パチリス!ユキメノコ!ママンボウ!」
クリス:(ユキメノコはゴーストタイプかしら…?猫騙しは効かないわね…。とりあえず追い風で先制出来るようにして…。)
:「ネイぴょんは追い風で全体の素早さアップ!パラぴょんはいかりのこなでネイぴょんを守って!エビぴょんはママンボウにドレインパンチ!」
サワロ:「パチリスはユキメノコに投げつける!ユキメノコは吹雪!ママンボウは霰だ!」
クリス:(追い風で先制は出来るようになったけど、全体的に吹雪のダメージが痛いわね…。)
・・・
クリス:「ウインぴょん!フレアドライブでユキメノコを攻撃!」
サワロ:「冷静に対処する!ユキメノコはママンボウに交代!更にビークインは追い風!」
クリス:(相手に追い風を返された…。こちらの追い風はもうすぐ切れるわね…。)
・・・
サワロ:「かわいくキメるぞ!サーナイト、メガシンカなさい!」
「サーナイト、ハイパーボイス!」
クリス:(…ハイパーボイスで全体へ大ダメージ。追い風で相手に上を取られてるしこれ以上は厳しいわね…。)
「…これ以上は厳しそうね。降参します。」
サワロ:「ふむ、クリスさん。ワガハイとしても無暗にポケモンを傷付けたく無い。」
「君の制止に感謝する。対戦ありがとう。」
クリス:「こちらこそ対戦ありがとうございました!」
【2回戦 VS四天王のキョウ】
クリス:「初戦は負けてしまったけど、気持ちを切り替えて次に集中しなきゃ!」
「えっと、次の対戦相手は…」
キョウ:「…ファファファ!拙者は四天王のキョウ!今を生きる忍びよ!」
「拙者の戦い方は相手を惑わせ毒を食らわせる…まさに変幻自在の妖しの技よ!」
クリス:「貴方は!?元ロケット団幹部にして現在は四天王、相当な実力者だとレッドさんから聞いているわ。」
キョウ:「むっ…拙者の事を知っておるとは…それにレッドの名前…もしや図鑑保有者か…?」
クリス:「えぇ、私はクリスタル!図鑑保有者にして捕獲の専門家よ!」
キョウ:「ファファファ!ホウエンでも図鑑保有者に出会うとは!」
「力だけでは及ばないポケモンの奥深さ、たっぷりと味わうが良い!」
キョウ 使用ポケモン
クリス:(毒タイプのエキスパートなだけあってタイプの偏りがあるわね…。後は虫タイプも多い…。)
(カラぴょんの地震や岩雪崩が通れば大ダメージを狙えそう。)
クリス:「お願い!カラぴょん!ウインぴょん!ネイぴょん!」
キョウ:「ゆけい!ドクロッグ!フォレトス!クロバット!」
クリス:(クロバットを始め、全体的に素早そうね…。ここはトリックルームで…。)
クリス:「カラぴょんとネイぴょんは一先ず守る!ウインぴょんはフレアドライブ!」
キョウ:「ファファファ!ドクロッグは猫騙し!フォレトスは重力!クロバットは催眠術よ!」
クリス:(一先ずトリックルームを貼る所からね…焦らずに行きましょう。)
・・・
クリス:「ネイぴょんはサイドチェンジでカラぴょんと入れ替わって!カラぴょんは入れ替わった先で岩雪崩!」
キョウ:「変わり身の術!?お主のポケモンも忍術使いであったか!?」
クリス:(短距離のテレポートで位置を交換しているから忍術とは少し違うかなぁ…)
(とは言え、奇襲に成功して大ダメージが入ったわ!このまま押して行きましょう!)
・・・
クリス:「ネイぴょんは更にサイドチェンジ!カラぴょんは岩雪崩よ!」
キョウ:「変わり身の術で翻弄し的確に弱点を突く…お主の勝ちじゃ。」
「持てる力の全てを出し尽くした。それで勝てぬなら更に精進するだけよ!」
クリス:「カラぴょんとネイぴょんのコンボが上手く決まったわね!対戦ありがとうございました!」
クリス:「これで1勝1敗ね!さてと次の相手は…」
ダークA:「………次の対戦相手はおまえか。」
ダークC:「ゲーチス様はここにも居ない…。」
クリス:(な、何だか怪しそうな人達ね…。そもそも3人で参加って良いのかしら?)
「わ、私はクリスタル!対戦よろしくお願いします!」
ダークB:「我らはダークトリニティ。ゲーチス様の忠実な部下。これまでも、今も、これからも…」
ダークA:「そしてゲーチス様の野望は、決してとどまらない!」
ダークトリニティ 使用ポケモン
クリス:(同じポケモンが3匹…キリキザンって言うのね。刃物のような体をしてるけど鋼タイプかしら?)
(それならウインぴょん、カラぴょん、エビぴょんは相性が良さそうね…。)
クリス:「いくわよ!カラぴょん!パラぴょん!エビぴょん!」
ダークABC:「「「…キリキザン。」」」
クリス:「カラぴょんは地震で攻撃!パラぴょんはいかりのこなでカラぴょんを守って!エビぴょんはドレインパンチ!」
ダークABC:「…つばめがえし。」「…バークアウト。」「…ジュペッタ、交代。」
クリス:「格闘タイプのエビぴょんの目の前にゴーストタイプのジュペッタ…。でもその交換は読んでいたわ!」
「私の指示は真ん中のキリキザンへドレインパンチ!」
ダークA:「初手でキリキザンが2体倒されたか…。」
ダークB:「…」
・・・
クリス:「ネイぴょんはMOVEでエビぴょんと交代!エビぴょんは守る!メガぴょんはギガドレインでジュペッタを攻撃!」
ダークC:「…エビワラーに逃げられたか。」
・・・
クリス:「エビぴょんはマッハパンチでアブソルへ!ウインぴょんはフレアドライブでアギルダー!メガぴょんは癒しの波動でウインぴょんを回復!」
ダークB:「…アギルダー、いのちがけ。」
ダークA:「…流石に盤面の処理が間に合わない。我々の負けだ…。」
クリス:「これで2連勝ね!対戦ありがとうございました!」
ダークC:「…相性差もあるが、強い相手だった。」
ダークB:「…ゲーチス様はどこへ行かれたのか。次の場所へ向かおう。」
クリス:「あ、あの!」
ダークB:「…何だ。」
クリス:「私はゲーチスさんを知らないけど、それだけ熱心に探してるならきっと思いは届くわ。見つかると良いわね!」
ダークB:「………感謝する。」
ダークA:「…もうお前とは会う事は無いだろう。さらばだ!」
スタッフ:「本試合が今大会最後となります!皆さま張り切って最後まで頑張りましょう!」
クリス:「5回戦が最後ね、勝ち越し出来るように頑張るわ!」
「最後の対戦相手は…」
ミュウツー:「…私だ。」
クリス:「ミューツー…貴方自身が戦うの?」
ミュウツー:「そうではない。私はトレーナーとして出場している以上、私自身は戦わない。」
「いけないか?私のルールは私が決める。」
クリス:「いえ、トレーナーだと言うならそれで良いわ。全力で戦うだけ!」
ミューツー:「それで良い。では行くぞ!」
ミューツー 使用ポケモン
クリス:(全体的に早いポケモンが多いわね…。トリックルームで先手を取れるようにするべきかしら。)
クリス:「お願いね!ネイぴょん!エビぴょん!カラぴょん!」
ミュウツー:「ゆけ、ギャラドス。ピカチュウ。ニャース。」
クリス:「ネイぴょんはトリックルーム!エビぴょんはギャラドスへ猫騙し!カラぴょんは岩雪崩!」
ミュウツー:「ピカチュウとニャース」は猫騙し、ギャラドスは滝登りだ。」
クリス:(お互い初手は様子見ね…続けてトリックルームを狙うわ。)
・・・
クリス:「ネイぴょんはトリックルーム!パラぴょんはウインぴょんに交代!威嚇でギャラドスの攻撃を下げるわ!」
ミュウツー:「甘い!ギャラドス、ストーンエッジだ!」
クリス:(攻撃を下げても耐久の低いネイぴょんは耐えられないか…。それならパラぴょんで守る方が良かったわね。)
・・・
クリス:(あれから数ターン…お互いに残数を減らしたけど、残りポケモン同士の相性が厳しいわね…)
(ウインぴょんはワイルドボルトで拘ったからフシギバナに打点が無い。エビぴょんのパンチも通りも悪い…)
ミュウツー:「とどめだ!フシギバナはヘドロばくだん!ギャラドスは滝登りで攻撃!」
クリス:「…全員倒されたわね。貴方の勝ちよ、ミュウツー。」
ミュウツー:「当然だ。私は最強のポケモンであり、最強のポケモントレーナーであるのだから。」
「とは言え、2回程負けてしまったが。強きトレーナーが多い大会だった。」
クリス:「そうね…皆強い人ばかりだったわね…。勿論貴方も含めてね。」
ミュウツー:「…我は、ポケモンとトレーナーの関係は歪なモノと考えていた。トレーナーの私利私欲の為に、ポケモンを使役していると。」
「だからこそ、この大会で全てのトレーナーを倒す事で、私を生んだポケモントレーナーへの逆襲を遂げるつもりだった。」
「だが、私と共に戦ったポケモン達は私を信頼し、共に戦ってくれた。」
「そして、対戦相手のポケモンも同様だった。…これがポケモンとトレーナーとの関係か。悪くない」
クリス:「えぇ、確かにポケモンを私利私欲や悪事に利用する人もいる。ただそうでない人の方が圧倒的に多いのよ。」
ミュウツー:「…そのようだな。私は私の使命として、今後もトレーナーを見定めてゆくとしよう。」
【第4章 大会を終えて…】
【カイナシティ・会場跡】
クリス:「さて、最終結果は…2勝3敗ね。全体では勝ち越せなかったかぁ…」
ルビー:「やぁ、大会参加お疲れ様。観客席から君のバトルを見ていたけど、良い試合だったと思うよ。」
クリス:「あら、ルビー。来てくれていたのね。優勝は出来なかったけど、参加して凄く楽しかったわ!」
ルビー:「コンテストも一緒さ。自分とポケモン達が楽しんでこそ、初めて意義があると思ってる。」
「優勝出来ればそれに越したことは無いけどね。」
クリス:「そう言えば…参加者の中にチャールズさんは居なかったわ。観客席に居たのかしら?」
ルビー:「いや、ボクも見かけなかったな。案外正体を隠して参加してたりして。」
クリス:「そうかしら…?」プルプル
「あら、ポケギアが鳴ってるわね。誰かしら?」
・・・
オーキド:「おーい、クリスくん。聞こえるかのう?」
クリス:「オーキド博士!聞こえてますけどどうしました?」
オーキド:「ようやく図鑑の更新が終わってホウエン地方のポケモンにも対応したんじゃ。」
「これで君の図鑑にもデータが反映されるようになったぞ。」
クリス:「対応ありがとうございます。丁度終わったタイミングだったので良いところでした。」
オーキド:「終わった…?何かやっておったのかのう?」
クリス:「変わったルールのポケモンバトル大会に参加してたんですが、詳細はまた後日報告しますね!」
オーキド:「おぉ、待っておるよ。ではポケモン捕獲の方も宜しく頼んだぞ!」
クリス:「えぇ、お任せ下さい!」
・・・
クリス:「さてと…」
「私はホウエン地方のポケモン捕獲で各地を回る予定だけど、ルビーはどうするの?」
ルビー:「ボクもホウエン地方の全会場でコンテストを制覇する。まずはカイナシティから制覇するさ。」
クリス:「それならまた会う事があるかもしれないわね。それまでお互い頑張りましょう!」
ルビー:「あぁ!また会おう!」
・・・
クリス:「よーし、気を取り直して出発するわよー!」
(そう言えば、大会の参加者は別地方から来てるって言ってたけど…そっちにしか居ないポケモンも居るのかしら…?)
クリス:「…ううん!考えてても始まらないわね!一先ずはホウエン地方のポケモンを全て捕獲するわ!」
「他にも居るならその時考えましょう!張り切って捕まえるわよー!」
おしまい